このままではまずい。




ビデオ(2904)「律速段階の分析と対策」を視聴しました。
先日の記事に対してコメントいただき、ありがとうございました。
身が引き締まる思いで視聴しました。

ビデオを見て考えたこと、ブレイクダウンしたことなどを
以下にまとめます。

なぜ明細書特有の言い回しの翻訳に時間がかかったのか

ビデオを視聴するうち、原因にあたりがつきました。
原因は、

「定型表現だからといって、最初からメモリやWeb検索に頼ろうとしたこと」

だろうと思います。

定型表現のようだから検索すれば例文が出てくるだろうと安易に考え、自分で原文の意味を理解しようとする前に既存の例文を検索してしまっていました。
元の原文を自分なりに解釈しようとしていないので、例え例文がヒットしたとしても原文中でそれがどのような意味を持つのかが理解できず、後から意味のつじつまを合わせることになってしまうため、無駄に時間がかかっていたのだと思います。

つまり、私は置換屋になっていました。

「まずは原文を自分なりに理解する。定型表現であっても、自分で理解した上で翻訳する」
という意識がすっぽりと抜け落ちていました。

定型表現を舐めていました。

確かにビデオで管理人さんがおっしゃっていた通り、各センテンスに区切って考えれば何も難しくはない文章でした。そうやって最初に文章の意味を自分で考えれば、各文章が明細書の中でどんな意味を持つのか最初にあたりをつけた上で「それをどう表現したらよいのか」だけに注力して例文を検索することができるので、スムーズに理解ができるのだろうと思います。

あとは、翻訳メモリやWeb上には同じ原文に対する様々な訳例が存在しているため、どの訳例を参考にすればよいか迷っているうちに時間がたってしまったというのも時間がかかった理由のひとつです。
しかしこれに関しても、最初に文章の意味を自分で考えていれば、自分の中で思い描く文章のイメージに合う例文を選択すればよいだけだったということになりますよね。
やはり原因は、最初に文章を理解することを怠ったことにあります。

置換屋はだめだとあれほど講座で言われているにもかかわらず、
私は置換屋に片足を突っ込んでしまっていました。

今回のビデオで管理人さんがおっしゃっていたように、まさに
理解する作業を途中ですっ飛ばしてしまっていました。

なぜ対訳収集に時間がかかるのか

こちらに関しても、原因を考えてブレイクダウンしました。

【Trados操作に関して】
・Trados操作の練習不足。
1本の対訳を通して登録した経験がない。

【対訳収集に対する取り組み方】
・完全に勉強モードで進めていた。
– 翻訳過程を知子の情報に逐一記録していた
– 不明点について、都度調べていた(つまり、まだ理解が不足している)
・対訳収集素材と直結する内容の日本語明細書を読んでいない
– プラズマエッチング分野の日本語明細書はあらかじめ5件読んでいましたが、今回の素材と直結する内容の類似特許などを日本語で読んでいませんでした。

【マインドセット】
・時間に対する意識が低い(いつまでにどこまで訳す、という目標を立てていない)
・内容を完璧に理解したい、完璧に訳したいという気持ちが残っている(完璧主義になってしまっている)
・自分の姿を俯瞰する、という意識が不足している。(自分が今、何を調べているのか分からなくなっているときがあった)

以上を踏まえた上で、今後どのような段階を踏めばよいのかを考えてみました。
以下の①から順に取り組む予定です。
それぞれ、少しきつめの期限を決めて取り組みます。

① Trados操作に習熟する
-> 対訳を機械的にメモリに吸い上げる練習をする。

② 今回の対訳素材の類似特許、関連資料を日本語で読む。
-> ノート作成しながら。

③ 対訳収集
-> 完璧主義はやめる。ある程度考えて分からなかったら後回しにする。
(今は圧倒的に数が足りていないので、まずは数をこなすことを優先)
-> 訳出過程は知子の情報に残す。レバレッジをかけるため。
-> 自分が今何のために、何について検索しているのかを常に意識する。

④ それでも対訳収集に時間がかかる(対訳収集初日に100word/hを切る)場合は
プラズマエッチングに関する基礎知識がまだ不足しているということなので、
プラズマエッチングに関する日本語明細書や各種資料をあと10件は精読する。

これまでプラズマエッチング分野、光学分野、レジスト材料分野など、
各分野の明細書読みをすべて並行して進めていました。
しかし、今後は一旦、プラズマエッチング分野に集中しようと思います。

まず一つの分野で
基礎確認 -> 対訳収集 -> 自力翻訳 まで進みます。
改善点を考えながらこのサイクルを一通り回してみた方が、
その対策を次の分野に生かすことができると考えたためです。

このままではまずい

講座受講開始からこれまで、

・化学と物理の基礎固め
・半導体分野の日本語明細書読み、資料読み
・IBMレジストシリーズの視聴
・対訳学習

と、学習を進めてきました。
管理人さんの推奨する学習スケジュール通りに学習を進めていると思っていたので、
このまま積み重ねていけばトライアル合格までいけるだろうと思い込んでいました。

しかし今回、各学習の進め方やマインドセットに大きな問題があることが分かりました。


・明細書の内容を理解しようという姿勢が不足している。
・対訳収集がなぜ遅いのか、その原因を深掘りしようとしていない。
(対訳収集を進めていけば分かるだろうというぼんやりとした考えだった)


危機感が全く足りていませんでした。
そして、「これではいけない」ということをはっきり認識しました。

特に、
「もう講座受講から10ヵ月経過していて、最終コーナーを回るころなのに、このような状況ではまずい」
という管理人さんの言葉が深く深く心に刺さりました。

「もしかしたら私の講座の学習は形だけになっていたのかもしれない。」

退職までして、家族に迷惑をかけながら学習時間を確保してきたのに。
これでは家族に顔向けできない。

諦めることなど絶対にできません。
必ずここから巻き返してみせます。

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